

施工前

施工後
基本情報
- 工期:
- 34.5人工、約14日間
- 地域:
- 大阪府大阪市
- 施工箇所:
- 建物全体
- 建物構造:
- 鉄筋コンクリート造 5階建て
経年劣化の進んだ鉄筋コンクリート造のビルで外壁塗装工事
今回紹介するのは大阪府大阪市に所在する5階建て・鉄筋コンクリート造りのビルにて、外壁をはじめ建物全体の塗装工事をおこなった事例です。
前回の修繕から長い年月が経っており、外壁のひび割れや色褪せが目立つようになってきたため、この度のメンテナンスを検討されたそうです。
足場組みやクラックの補修などは別の業者さまがおこない、当社では塗装作業から引継ぎさせていただきました。
企業が所有するビルの外壁塗装工事の内容
今回の作業の流れをご紹介します。
【1】貯水槽・足場の塗装
すでに補修が終わっているため、塗装作業から着手します。
建物塗装は基本的に高い位置から順に進めていくため、はじめに「貯水槽」と付随する鉄骨部分の塗装をおこないます。
貯水槽には、専用の塗料である「チョイスコート(神東塗料)」を使用しました。
貯水槽の周りに足場を組み、表面の劣化した塗膜や汚れ・カビなどを取り除いてから、ローラーで上塗りを1~2回おこないます。
貯水槽の鉄骨も劣化が目立っていたため、サビを除去してからサビ止めを塗り、塗料で上塗りをして仕上げました。
- 塗装前
- 塗装後
【2】外壁の塗装工事(パターン付け)
続いて、外壁の塗装工事に取り掛かります。今回はすでにひび割れなどの補修が済んだ状態から、塗装作業をはじめました。
写真のようにケレンで補修した箇所は下地が平らになるため、壁本来の柄や模様が無くなってしまいます。
補修部分に統一感をもたせるため、表面にザラつきのあるローラーを用いて模様を作ります。この作業を「パターン付け(肌合わせ)」といいます。
- パターン付け中
- パターン付け後
「マスチックローラー」というローラーを使って、周囲の柄と一体になるように塗料を塗っていきます。下地塗料には固さがあり、柄をつけやすいエスケー化研製の「水性ソフトサーフSG」を使用しました。
下地が乾いたら、仕上げ材のシリコン塗料を2回塗りします(中塗り・上塗り)。
- 中塗り中
- 塗装後
また下地の種類にあわせて、ローラーと併用しながら「スプレーガン」でも模様付けをおこなっていきます。「吹付タイル」という手法で、陶磁器(タイル)のように滑らかな表面に仕上がるのが特徴です。
【3】外壁の塗装工事(パターンなし)
補修されていない箇所(もともとのパターンが残っている箇所)も、パターン付けをおこなった箇所に馴染むよう塗装していきます。
パターン付けする箇所ではそのまま使っていた下地塗料(水性ソフトサーフSG)に水を混ぜて、柔らかくして塗装しました。下地が乾いたら、シリコン性の塗料で中塗り・上塗りをして仕上げます。
塗装時は余計な箇所に塗料が飛散しないよう、窓枠や通路をしっかり養生してから塗装に取り掛かりました。
また外壁のうち地表に接している部分(グレーの箇所)は、泥や土の跳ね返りで汚れやすいため、あえて白ではなく目立ちづらい濃い色で塗装しました。
【4】鉄部の塗装工事
排水管や手すりなど金属部分の塗装もおこないました。鉄部の塗装ではサビの発生を抑えるため、下塗り剤としてサビ止め用の塗料を使用します。
また下塗りは完成時に色が透けないよう、仕上げ塗料と同色(今回は白)の物を使用しました。下塗り剤と相性の良いウレタン塗料で「中塗り」「上塗り」をして仕上げます。
【5】最終チェック・片づけ
すべての塗装が完了したら、塗り残しやムラがないか建物全体を細かくチェックを実施。万一ミスが見つかった場合も、速やかに対処します。
塗装が完了したら最後に掃除・片づけをおこない、元通りにしたらすべての作業が終了です。
塗装はがれやひび割れしたビルが、外壁塗装工事で美しい外観に
貯水槽から屋上・外壁まで、ビル全体の塗装工事をおこなったことで、まるで新築時のように美しい外観へと蘇りました。
- 塗装前
- 塗装後
ローラーとガンを用いて丁寧に塗装したことにより、ひび割れだらけだった外壁もきれいに修繕されました。
関西エリアにて熟練の職人に「ビルの外壁や貯水槽の塗装工事」を依頼したい方は「村上塗装工業」までご相談ください。