

施工前

施工後
基本情報
- 費用:
- 約130万円
- 工期:
- 約30人工、3週間
施工内容
・高圧洗浄
・塗装下塗り材のカチオンシーラーの塗布
・塗装下地にリシン吹付
・塗装仕上げ材にスタッコ吹付(凸部ヘッドカット処理)
・クリアトップコートを塗布
塗装も古くクラックも目立つからキレイにしたい
今回は、工務店様からご依頼を頂いた、築40年以上の木造2階建ての外壁塗装工事です。
この建物は雨漏りなどの問題はありませんでしたが、単純に経年劣化によって水も染み込みやすく、クラックも大量に発生しており、汚れもかなり付いていました。
そして、工務店様を通してお客様から「新しくキレイな状態にしたい」とお声を頂いたので、外壁塗装をスタッコ吹付で行わせていただきました。
汚れにくく長持ちするスタッコ吹付仕上げ
スタッコ吹付というのは、外壁下地がモルタルなどの湿式工法の上に行う吹付工事工法の一つです。
吹付工事は、コンプレッサーを使って外壁下地に材料を吹き付けて外壁を仕上げる工法です。
ちなみに、吹付工法は大きく分けて3つあります。
- 吹付タイル
- リシン吹付
- スタッコ吹付
簡単にそれぞれの特徴を書いておきます。
① 吹付タイル工法について
材料はケイ砂、軽量骨材と結合材となる合成樹脂を混ぜ合わせたものを利用します。
基本的にはアクリル系とシリコン系があり、クラックに強い、汚れにくい、汚れても洗いやすいというメンテナンス性からシリコン系がよく利用されています。
施工が簡単なので、比較的どの業者で行っても安定した仕上がりになります。
② リシン吹付について
材料は吹付タイル同様でアクリル系とシリコン系があります。
また、外壁モルタル下地の場合、クラックが起きると塗装面も同じように割れることが多いのですが、クラック対策になる弾性リシンもあります。
この工法は作業性に優れているので値段は安価です。また好みの色にできます。
③ スタッコ吹付について
材料はセメント系、ケイ酸質系、合成樹脂エマルション系があります。
上記のいずれかの材料を外壁の表面に5mm程度の適度な厚さに吹き付けます。
※下地によって厚みは変わります。
<工法は二種類>
- 吹付けてそのままにする「スタッコ吹放し仕上げ」
- 吹付けてからローラーで表面に凹凸面を付ける「スタッコ凸部ヘッドカッド処理仕上げ」
スタッコ吹付の特徴は、汚れにくく、クラックに強い、更にチョーキングが起きにくいです。
また、かなり厚めに吹き付けるので立体感があり、高級感のある外壁面に仕上げることができます。
今回は、スタッコ吹付の凸部ヘッドカット処理で外壁塗装を行わせていただきました。
吹付塗装のビフォーアフター
吹付作業時はカメラに塗料が付着する可能性があるので、写真を撮れておりませんが、少しでもイメージが付くように吹付塗装前と後の写真で何枚かご説明させていただきます。
足場を丁寧に組んでいます。
作業中に物が落ちたりしないように、しっかりとメッシュシートをします。
メッシュシートの中に、ブルーシートを貼ります。
この小窓部分ですが、モルタル壁でだいぶ劣化が進んでいました。
途中の写真が無いのが残念ですが、しっかりと養生を行って、スタッコ吹付仕上げを施しています。
同じように、エアコンのホースのある壁部分のスタッコ吹付仕上げをした箇所です。
養生を取ると、ホースに塗料が付着していません。
塗装と関係の無い箇所は、シッカリと養生をして、キレイに仕上がるようにしております。
2階の雨樋の有る部分の外壁の塗装前の状況です。
ところどころ補修した後もあり、劣化が進んでいました。
スタッコ吹付をして養生を剥がすとキレイに仕上がりました。
そして、雨樋もキレイに塗装をしております。
外構の壁の塗装前の状況です。
この外壁も、キレイに塗装をするとこの様になります。
外構の壁のスタッコ吹付完了後です。
ここもキレイに仕上がりました。
村上塗装から一言
細かく工程を説明ができないのが残念でしたが、今回行わせていただいたスタッコ吹付凸部ヘッドカット処理はガラの出る吹付仕上げなので、作業の繊細さから熟練の腕が必要です。そして、職人の腕の差がかなりでる仕上げ方法です。その為、外壁塗装を扱っている業者でもキレイに仕上げることができるのは本当にごく僅かです。
また、弊社の起源は元々、吹付を専門に塗装する会社だったので吹付時の養生方法やシートの貼り方にもノウハウがあり、車や置物などに塗料が飛び散らないよう配慮と対策を念入りにさせていただいております。また、細やかな配慮を積み重ねて塗装作業をしているので仕上がりもキレイです。
大阪で腕の良い吹付塗装をお求めであれば村上塗装工業にご相談ください。